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2019.10.17

【定年起業への挑戦 実践編】「シニア起業スクール」で得る気づき

 昨年末に定年を迎えた夕刊フジ定年起業応援サロン参加者の西田俊徳さん(仮名)はサロンで東京都シニア起業スクールの存在を知り興味を抱いたという。西田さんの中ではまだ具体的に何をやるかのイメージは固まっていない。しかし自分だけで考え込むより、まず専門家の話を聞いてみようと9月18日東京・新宿アントレサロンで開催される東京都シニア起業スクールに参加することにしたと連絡をいただいた。その模様をリポートしたい。


 同スクールの1日目では、2時間をかけて「シニア起業の特徴」「シニア起業に向けた準備」「事業計画」について学ぶ。今までの実務経験やノウハウ、スキル、人脈などは実は大切な資産であり、その資産を生かすこと。そしてローリスクでやりがいがあり、長く続けられる仕事を選択できることがセカンドライフ起業の最大の特徴だと講師は話す。


 起業の成功例、失敗例などの具体例が述べられた後、「3つの円」を使って自分のやりがいを探す方法が説明される。そこからビジネスプランの作り方と事業計画書への落とし込み方の説明があって1日目は終了。


 西田さんに感想を聞くと、「自分のようにまだやりたいことが定まっていないものにとって、起業前に自己実現の整理から入るというのはよかったです。起業のタイプ別分類も役立つと思います」と話した。さらに西田さんは「重要なのは、できそうなことから始めることでしょうね」と続け、「場合によっては、起業しない方向も示唆されるのは健全です」と笑った。


 参加して役立ったことは? と聞くと『東京都事業引継ぎ支援センター』『補助金』『J-Net21(中小企業ビジネス支援サイト)』などを挙げ、自分1人では知り得なかったろうと語った。事業内容が固まっていなくても、受講すればいろいろな気づきがあるということだ。(取材・構成 藤木俊明)