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2015.01.19

【定年起業への挑戦】スポーツの楽しさを多くの人に伝えたくて

「独立するなんて気は、全然なかったんですよ」。株式会社ランビー(http://www.runbe.net/)代表取締役の服部真さん(57)は笑います。

 誰もが知る大手メーカーで商品開発に従事し、転じた会社でも活躍して取締役になった服部さん。趣味はずっと続けていたテニスとランニングで、皇居の周りを二十数年前から走っているそうです。参加レースは150レース以上、東京マラソン、ホノルルマラソンなどのフルマラソンも34レース完走しているというスポーツマンです。

 役員として、ずっと勤め続けようと考えていた服部さんですが、社内事情が変わり退任することになりました。

 服部さんは、「好きなことを仕事にするといい」というアドバイスを受け、好きで続けてきた「体を動かすこと」を中心コンセプトに据えて、社会の役に立つ仕事ができないかと考えました。「現代社会において何らかのストレス、悩みを抱えている人たちが大勢いますね。そんな人たちにウオーキングやジョギングを始めてもらうきっかけを作り、汗をかく気持ち良さ、楽しさを味わうことで健全な心、体を取り戻すお手伝いをしたいと思い、会社を立ち上げました」

 服部さんは弊社(銀座セカンドライフ)の会員になり、準備を進めて、今年2月にランビーを法人登記しました。ランビーでは、スポーツ愛好者に向けての商品開発やコミュニティー作り、インストラクターによる支援を行っていくということです。

 たとえば、スポーツ大会に参加して、もらったメダルなどをかけておく場所がないという話を聞き、「メダルハンガー」という商品を開発し、Amazonや東急ハンズなどで販売しています。

 「やらないで後悔するより、自分の好きなことを肩の力を抜いてやってみるといいと思います。ただし、期待しすぎるのもダメですね。感謝の気持ちが大事だと思います」

 服部さんは、今日も元気に走り続けています。 (取材・構成:藤木俊明)