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2017.10.23

【定年起業への挑戦 実践編】起業スクールで「刺激的な日々」

 当欄では、定年起業を目指す読者、海老名要一さん(64)の活動を紹介している。

 海老名さんは先日、銀座セカンドライフ社が受託・開催する神奈川県の起業スクールに出席した。会場は神奈川・川崎駅前フロンティアビルで、テーマは「売れる仕組み作りと集客法」。「川崎に来たのは20年以上ぶりかもしれません、違う街になっていますね」と海老名さん。15分前に会場入りしたが、すでに席の9割以上は埋まっていた。

 「テキストが丁寧に作成されていて、現役当時の記憶が甦りました。テンションが上がりましたね。このスクールに参加するまでは、銀座セカンドライフが運営する『かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2018』へのエントリーはハードルが高いなと感じていたのですが、何とかトライしようと思えるようになりました」(海老名さん)

 海老名さんが今回の講義内容で気になったのは、ポジショニングマップ作成とネットメディアを使った広報の方法だという。現役時代、マーケティングの仕事をしていた海老名さんは、ポジショニングマップについて調べたことがある。また、デジタル関係の知識も豊富でブログなども書いていたことから、やる気が出てきたそうだ。

 「私はここ1年、ソーシャルメディアを中心に情報発信していましたが、まずはブログの復活・改造あたりから手をつけてみようと思います。起業準備のための身の回りのチェックも始める必要がありそうです。これから刺激的な日々が続きそうです」

 そんな海老名さんのやる気を受け、銀座セカンドライフの片桐実央代表は次のように言う。

 「海老名さんにはさらに起業セミナーを受けていただき、ビジネスプランをまとめていただきます。かながわシニア起業家ビジネスグランプリ2018の応募締め切りは11月24日なので、11月11日のビジネスプラン・ブラッシュアップセミナーにも出席していただき、提出内容をしっかりまとめていただきます」

 片桐代表によると、起業アイデアをいろいろ持っていても、それを実際のビジネスプランに仕上げるのは大変で、応募締め切りギリギリまで悩む人も少なくないという。

 「あまり時間がないこともわかりました」という海老名さんだが、一方で自分のペースで仕事を進める「ゆる起業」の考え方は失いたくないという。起業家交流会に参加したり、レンタルオフィスの使い方などをゆっくり研究していくそうだ。(取材・構成 藤木俊明)