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2018.01.22

【定年起業への挑戦 実践編】「4年ぶりのプレゼン」終えて

 ビジネスプランのコンテストに応募し、書類審査を通過した夕刊フジ読者の海老名要一さん(64)から、年明け二次審査のプレゼンに臨んだと連絡があった。プレゼンを終えた海老名さんに東京・東銀座の「夕刊フジ定年起業応援サロン」で話を聞いた。人前で事業計画を話すのは4年ぶりだったという。

 「会社員時代は月次で会議があり、そこで事業計画の説明などを行っていたのですけどね。本当に久しぶりで緊張感がありました」(海老名さん)

 二次審査は持ち時間が10分。3分でプレゼンして、7分が質疑応答だったという。どのあたりにポイントをおいて説明したのか、と聞くと、提出書類の中で分かりにくそうだと思うところに絞ったそうだ。

 「提出書類では、選考基準である『実現可能性』『継続性』にポイントをおいたので、プレゼンでは『新規性』『社会貢献』についてより詳しく説明したつもりです。また、自分の提案はもともと社会貢献を意図しています。地元のボランティア活動でお世話になっている人にアドバイスを求めたら、『横波及』をいれるといいと言われました。いい言葉だなと思い、それについても話しました。フランチャイズ展開とか、初心者のためのセカンドライフ起業スクールで言及のあった商標登録をしておくことなどですね」

 それらを3分で収めるのはなかなか大変に感じるが、海老名さんはパワーポイントを活用してスライドで説明し、時間通りおさまったようだ。

 ビジネスプランのコンテストに応募して、この3カ月どうだったかと聞くと、海老名さんはぐっと身を乗り出した。

 「下手なビジネススクールに行くより、はるかに学びの多い経験でしたよ。たとえば今回、資金計画を作りましたが、こんなのは、やろうと思っていてもなかなかやれないものです。やっぱりコンテストに出るという目的と締め切りがあると頑張りますよね。ビジネスプランのコンテストはあちこちにあるんだから、私のような起業希望者は勇気を出していろいろエントリーした方がいいんじゃないでしょうか」

 結果はまだわからないが、ひと山越えてホッとした感じの海老名さん。次は商標関連について調べてみたいという。コンテストに出るのはいい経験だったが、あくまでも目的はその先にあるのだ。(取材・構成 藤木俊明)