インターネットが普及した現在、起業家にとってホームページ(HP)は非常に便利な販売促進ツールになりました。HPがあれば、会社や商品、サービス内容について不特定多数の方に知ってもらえ、知り合いの範囲内でのビジネスでも、文章化することで事業の内容が分かりやすくなり、口コミにもつながります。事業内容がある程度決まったら、ぜひ会社の顔ともいえるHPを作成しましょう。
起業したばかりで初期費用をできるだけ抑えたい場合は、手軽にHPを作成できる「みんなのビジネスオンライン(みんビズ)」(www.minbiz.jp)を活用してみてはいかがでしょうか。「みんビズ」は独立行政法人「中小企業基盤整備機構」などが連携している簡単にHPが作成できるサービスです。1年間は無料で、2年目から有料になります。ひな型もあり、手順に従って選択していくだけでHPが完成するようになっています。
一方、作成を人に頼む場合、その方法に戸惑っている方が多いです。そこで、依頼する際の5原則をお伝えします。(1)制作スケジュール(完成時期は?)(2)料金の支払い方法(一括払い? 分割払い?)(3)HPの所有権(HPは買い取り? レンタル?)(4)制作実績(自分の好みに合うデザインですか?)(5)営業窓口とHP制作者の連携体制(誰に内容を伝えて誰が作るの?)-です。HPは作る人の能力によって完成度が大きく異なるので、発注する業者選びは慎重に行ってください。
また、HPは「お店」と同じです。お客さまが陳列された商品に興味を示し、手にとって確かめ、購入するに至るまでのシナリオを考えます。HPを見たお客さまが最終的に問い合わせや購入に至るまで、どんな内容をどのような順番で見てもらえばいいかを考えましょう。
例えば、「商品説明」「会社概要」「お問い合わせ」「お客さまの声」「購入の流れ」の順です。競合他社のHPなども確認すると勉強になります。
また、HPは更新しやすく作ることも重要です。HPで会社の活動記録を更新していくと、事業履歴から信用を得ることもあります。そこでお勧めしたいのが、CMS(Content Management System、コンテンツ管理システム)での作成です。CMSはHPの文章や画像のレイアウトを管理するシステムで、CMSにすることで簡単に更新できます。業者にはCMSにした場合の見積もりも聞いてみましょう。
さらに、HPもただ作るだけでは誰も見てくれません。インターネットの世界では見込み客がネットで検索しそうなキーワードを自社のHPに盛り込むと、HP検索結果で上位に表示されるようになっています。つまり、適切なキーワードの選定とキーワードの頻出度がアクセス増加の鍵です。《銀座セカンドライフ(ginzasecondlife.co.jp)代表 片桐実央》
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