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2018.08.20

【片桐実央の起業相談】クラウドファンディング

Q 洋服のように簡単に着られる着物を考案しました。私はこれまでずっとアパレルの会社で服作りに係わってきました。今回起業して、オリジナル商品を制作販売したいと考えています。アイデアはあるのですが、資金や販路が心配です。どうしたら良いですか。

A 新製品・新サービスを展開する方は、見込み客獲得のためにクラウドファンディングがお勧めです。クラウドファンディングとは、「こんなモノやサービスを作りたい」といった思いを持つ起案者が、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を募る資金調達の方法です。今回の場合、着物を作る前に予約販売を受け付けることになり、ニーズがあるか確認できます。ホームページに掲載されるので、認知度が高まり、多くの人の目に触れることができます。

Q 実際、クラウドファンディングをやるにはどうしたらいいですか。

A 数多くあるクラウドファンディングのサイトの中から1つ選んで、問合せをします。どのサイトが良いかは、人それぞれですが、自分の事業に近い成功例が多いサイトを探すというのも1つです。あとはサイト運営会社の担当者との相性もあると思います。その他各社がPRされている「強み」というものを確認し、自分の事業に合った「強み」のあるところに頼むのも一つだと思います。

Q クラウドファンディングをするにあたり、サイト掲載料など費用はかかりますか。

A クラウドファンディングのプロジェクトには、「All-or-Nothing」と「All-In」の2種類の形式があり、選択できるのですが、「All-In」の場合は、目標額には関係なく、集まったお金は起案者に支払われます。少しでもお金が集まれば、サイト運営者の手数料が引かれてお手元にお金が入る形になります。一方、「All-or-Nothing」の場合は、目標額に達しなかった場合は手元に資金が入らず、サイト運営者の手数料もかかりません。何もなかったことになります。

Q サイト運営者に支払う手数料はどれくらいですか。

A 各サイトにより違いますが、手数料の相場は調達できた額の20%位です。もしこの手数料を抑えたい場合は、今回の事業が都内で行う計画でしたら、東京都が2017年10月から始めた新規事業である、「クラウドファンディングを活用した資金調達支援事業」を活用すると良いでしょう。 
この事業は、クラウドファンディングのサイト運営者に支払う手数料の一部を補助するもの。原則、手数料の半額(1件あたり上限30万円)が補助されます。
さらに電話相談窓口を設置し、入門者向けの情報提供をしています。また、セミナーも開催していますので、クラウドファンディングをより勉強するならセミナーに参加してみると良いでしょう。全て無料です。

補助を受けるには、東京都が選定したクラウドファンディング事業者のサイトを利用する必要があるので、その点ご注意ください。