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2016.09.28

【片桐実央のゆる起業のススメ】補助金申請のための予備知識

 人前に出ることが多い、働く女性向けに、服装や髪形をトータルでアドバイスする仕事で起業した女性(42)がいます。今後は自社のウェブサイトを充実させ、身だしなみのセミナーも開催する予定。経費がかかるので、補助金を申請したいと考えています。今回は補助金申請に役立つ予備知識をお伝えします。

 公的な補助金は返済不要なので、ぜひ活用してほしいものです。ただし、申請して審査を通るためにはそれなりの準備が必要。いち早く準備を始めるために、国の予算編成のプロセスは知っておいて損はありません。

 まず、国の予算には本予算(当初予算)と補正予算があります。本予算は会計年度(4月1日~翌年3月31日)の財政計画に基づいて算出されます。補正予算は本予算の成立後、過不足が生じた場合などに行う変更のことで、いずれも国会承認が必要です。

 平成28年度第2次補正予算案は、今週召集された臨時国会で審議されます。臨時国会の会期は11月30日までの予定。一方29年度予算案は、8月下旬に各省庁が財務省に概算要求書を提出し、今月6日に財務省から概算要求の総額が公表されました。12月下旬に閣議決定される見通しで、審議は来年の通常国会です。
 硬い話になりましたが、こうしたスケジュールを把握することで、必要な情報にいち早くアクセスすることができます。予算案が国会で審議、承認されると各補助金の公募が始まります。28年度第2次補正予算案は経済産業省関連で約5880億円。中小企業・小規模事業者の革新的なものづくりやサービス開発、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を見据えた海外販路開拓などを支援する「地域未来投資促進事業」(1001億円)などが盛り込まれています。

 こうした情報を集めるには、中小企業庁が委託運営している「ミラサポ 未来の企業応援サイト」 (www.mirasapo.jp)が便利。会員登録をしてメールマガジンを受け取ると、補助金や専門家への相談など起業家に役立つ情報が得られます。

 女性はミラサポに登録し、メールマガジンの購読を始めました。補助金以外にもさまざまな情報が得られてよかったとおっしゃっています。