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2015.07.08

【片桐実央のゆる起業のススメ】働く女性の会員組織を作る

 結婚や出産で労働時間や勤務地の制約などを受けやすい女性は、職場環境やキャリアアップに悩みがちです。働く女性たちの悩みを解決したり、仲間作りに役立ったりする会員組織を作りたいと、キャリアカウンセラーの資格を持つ50代の女性から相談がありました。会員組織を立ち上げ、安定的に収益を得ながら運営する方法をお伝えします。

 会員組織を作るには、一般社団法人を立ち上げて、月会費や年会費などの会費制で運営するか、セミナーや交流会などのイベントを開催して、参加費などで運営する方法があります。

 まずは、「社内のコミュニケーション術」や「家族の理解を得つつキャリアアップする方法」などといったセミナーを開催し、参加者に会員になってもらいましょう。セミナー直後には交流時間を設け、講師と会員、会員同士の結びつきを強めることが大切です。会員が一定の人数になれば、交流会だけを開催する方法もあります。

 次に会報誌を定期的に発行し、会員のインタビュー記事を掲載します。プロフィルや連絡先を掲載すれば、会員同士の情報交換や仕事をする際の人脈づくりに役立ちます。

 会員組織を維持するポイントは(1)組織の存在価値(2)会員が増加する仕組み(3)会員の質の管理-です。

 今回の場合は、セミナーの開催▽会員同士がキャリアの継続やキャリアアップという共通の目的の下で連帯感を持って交流する▽会員組織により知り得た人脈を仕事にも役立てる-などが(1)にあたります。セミナーへの参加は会員は無料、非会員は有料など差別化するといいでしょう。

 (2)は、数カ月に1回程度、「ビジター会」を開催して新規会員を獲得する方法があります。既存の会員からの紹介がないと入会ができないようにすると、(3)にもつながります。

 女性は現在、横浜市内でセミナーと交流会を定期的に開催しています。今後は会員組織を広げるために、各地域に支部を設け、リーダーを募集し、横浜市以外でも同様の組織を作っていく予定です。