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2017.01.18

【片桐実央のゆる起業のススメ】事業着想後の進め方

 自宅で料理教室を開きたい女性(47)がいました。ビジネスのアイデアはいろいろ浮かぶのですが、何から手を付けたらいいのか分からず、先に進みません。今回は、起業のアイデアが浮かんだ後、どのように進めたらいいのかをお伝えします。

 事業計画書を作成 事業計画書とは、「何を、誰に、どのように売るのか」ということをまとめた書類です。計画書などというと仰々しくて構えてしまう方もいるかもしれませんが、A4サイズの紙1、2枚でもいいので、文書にまとめることが大切です。

 作成することの利点は、(1)自分の考えがまとまり、考えを練り直す機会が増える(2)計画書を人に見せ、アドバイスを受けやすくする(3)起業を支えてくれる家族に仕事の思いを伝えることができる-などが挙げられます。

 利益計画を作成 毎月の売り上げや経費を計算し、利益がどれくらい出るのか計画を立てます。最初から黒字になる人は少ないです。最初は赤字でも、いつから利益が出始めるのかを計算しておきましょう。

 必要資金を算出 利益計画を作成すると、黒字になるまでにどの程度の資金が必要となるのかを算出することが可能です。それを起業資金といいます。すべてを自分のお金(自己資金)で賄う人もいますが、銀行から借りて調達する人もいます。起業資金がかかり過ぎると感じる場合は、事業計画書の作成に戻り、事業の規模を小さくして経費の縮減を検討してみてください。

 スケジュール化 起業の準備から直後までのスケジュール表を作成しましょう。まず、起業する上で取り組みたい項目を列挙します。その後、項目ごとに「○年○月から着手し、○年○月には完了」という目標を立てます。
 例えば、「名刺作り」という項目ならば、1カ月もあれば完了するでしょう。しかし、「店舗物件探し」という項目では、数カ月かかる可能性もあります。このスケジュール表により、やらなければならない項目の優先順位がはっきりし、漏れがなくなるのです。

 女性は事業計画書を作り、近所の主婦を対象にした教室を1回当たり5000円で月2回開催することに決めました。3カ月後にはインターネット上に教室のホームページを作り、教室の様子を掲載して宣伝活動を強化する予定です。