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2016.09.09

【定年起業 私の事業計画書】かぎ針1本での女性自立を(後編)

現地でファッションショーを開き後進を育てたい

 
フィリピン女性の手編みバッグ作りによる自立支援を進める関谷里美氏(64歳)=写真= に聞く。


 初めの頃、編み物のトレーニングをしていても現地の人たちは懐疑的でした。聞くと、支援するといって来る人はいるが、すぐ来なくなってしまったり、途中で止めてしまったり、とのことでした。自立支援は持続しないと意味がないですよね。ビジネスとして成り立たせないと継続は難しくなります。
編み子さんたちの中からバッグのデザイナーも育って欲しいとの考えから、編み子さん自らデザインしバッグを製作するコンペティションを実施し表彰をしています。モチベーションを上げるために上位入賞者には、賞金も出しています。
 このコンペティションで製作したバッグを手に持ち、観客も見ているファッションショーで発表することができたら、夢も希望も持てなかった編み子さんたちに自信も芽生えると思っています。そのファッションショーをセブ島のリゾートホテルで開催できたらいいなと思います。
そして、このバッグにフォーカスしたファッションショーが回を重ねるうちに定着し、おしゃれな夏バッグのトレンドはセブ島から発信! と国内外に知られるようになり、観光客もこのファッションショーを観に訪れるようになれば、地域社会の発展、活性化にもつながると思っています。
また、編み子さんたちに支払う工賃の3%を「スルシィ基金」として積み立てており、編み子さんの医療費やそのお子さんの学費、図書館も本屋さんもないところで育つ子供たちに、小さな図書館建設をその基金でと考えております。
しかし私もだんだん年齢的にきつくなり、現地の村々からの要請にできるだけ対応しようと思いますが費用は持ち出しです。自分一人でやれることには限界がありますので、このプロジェクトのことを広く情報発信していきたいと思っています。

関谷氏の取り組みに興味のある企業はぜひ問い合わせられたい。(藤木俊明)


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企画協力・銀座セカンドライフ
「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105